二代 海野美盛 純銀 風景図香合

海野美盛純銀風系図香合

二代 海野美盛(うんのよしもり)純銀 風系図香合(香合は光之作)です。

海野美盛は、海野盛寿の実子で元治元(1864)年11月に東京で生まれました。
名を子之吉と言います。
明治8(1875)年から彫金を始め、のちに叔父勝珉に教え受けます。絵を酒井道一、河鍋暁斎に学ぶ。
明治22(1889)年に京都に行き、四条派今尾景年に絵を学び、小倉惣次郎に西洋彫刻を学ぶ。
明治31(1898)年には東京美術学校教授就任。
大正8(1919)年9月に56歳で亡くなりました。
銘は海野美盛(花押)、凌雲美盛刻、起竜軒美盛(花押)
号は凌雲、宝竜斎、濤庵、鉄骨道人、海野道人

純銀製の香合に松林広がる浜辺と背景には山並みの風景を絵画の如く描かれており、
右上部に美盛と刻まれています。
名工 海野美盛の素晴らしい彫金の技がうかがえる優美な作品です。

<サイズ> 
径 7.6cm
高さ 2.5cm