村田盛久 黒四分一 象嵌 芦辺鷺図小箱

村田盛久(むらたもりひさ)黒四分一 象嵌(ぞうがん) 芦辺鷺(さぎ)図小箱でございます。

村田盛久は水戸金工の海野盛寿(うんのもりとし)の弟子で明治から大正にかけて活躍しました。
静岡県出身で兄弟に村田盛珉がいます。

四分一は銀と銅の合金で銀が四分の一の配分であることから四分一と言われていますが
本作品は四分一と赤銅(しゃくどう)を合わせた合金で作られている黒四分一で
通常の四分一とはひと味違った美しい風合いで仕上げられています。
蓋部分には獲物を狙うかの如く芦辺を羽ばたく鷺があらわされています。
蓋と本体の接合部には金象嵌が四側面に施されています。
銘は蓋の右下に盛久と花押(平象嵌)がございます。
上品でありながら力強い美しさを感じさせる逸品です。

<サイズ> 
7cm×7.7cm  高さ4cm