栗田貞珉 金無垢・色金被 勝虫帯留

栗田 貞珉(くりた ていみん)金無垢・色金被 勝虫帯留でございます。
栗田 貞珉は滑川 貞勝に学び、帝室技芸員の海野 勝珉に師事しました。
明治期を代表する彫金の名手のひとりです。
勝虫とは蜻蛉(トンボ)の異名になります。
蜻蛉は前にしか飛べないことから、決して退かない勝利を呼び込む縁起の良い勝虫として武具などにあしらわれました。
本作品は5匹の蜻蛉があしらわれた金無垢の帯留になります。
5匹の蜻蛉は地金の金を隠すように素銅、赤銅で象嵌し、すべて色の組み合わせを変えてあります。
顔や羽、胴体も写実的に丁寧に彫金されています。
金無垢の帯留は高価なため希少なものになります。
金無垢の美しく輝く派手な印象を敢えて色金を象嵌して控えめに魅せている粋な作品でございます。
帯留の側面には貞珉の銘があります。
<サイズ>
5.5cm×1.5cm


