滑川勝溪 象嵌 水禽図香合
滑川 勝溪(なめかわ しょうけい) 象嵌 水禽図(すいきんず)香合でございます。
滑川勝溪は石川出身で本名は兼彦と言い、水戸の滑川貞勝の有縁者です。
東京美術学校在学中は加納夏雄に師事し、明治34年(1901)同校を卒業しました。
三の丸尚蔵館収蔵「二曲御屏風腰彫菊花文様」の制作に参画しました。
昭和11年(1936)に没しました。
本作は芦が群生する水辺に舟が停留している傍で二羽の鴨が休んでいる様子を
金銀、色金象嵌と彫りで描いた作品になります。
勝溪が詠んだのでしょうか、器体の側面には歌が刻まれています。
<サイズ>
径6.2cm、高さ 2.6cm