象嵌 桜にカラス図大皿
象嵌 桜にカラス図大皿です。
日本神話においても神武天皇を八咫烏(やたがらす)が松明(たいまつ)で照らして導いたとあり
古来より烏(からす)は吉兆の鳥とされています。
本作品は皿の端から中央部に伸びる桜の枝にとまる二羽のからすが描かれています。
一羽の烏は飛んでいる雀を狙っているかの様。
空間には美しく咲く桜の花と枝葉を色金象嵌で描いています。
烏の羽、桜の木、花、細部にわたり丁寧な彫りが施され、絵画とは違った華やかさが感じられます。
無銘ですが、作品構図や仕事の良さから起立工商会社の作品ではないかと思われる上質な逸品です。
<サイズ>
径 44.3cm