錦光山 錦手 風俗図花瓶
錦光山(きんこうざん)錦手風俗図花瓶でございます。
錦光山家は江戸中期より粟田焼の名門でしたが、明治5年頃から薩摩焼の作風を取り入れ精緻で雅な花鳥図を中心とした京薩摩の作品を制作しました。
薩摩焼は国内では産地で区別されましたが、海外ではひっくるめて「SATSUMA」と呼ばれ、その多くが輸出されました。
その中でも「京都の錦光山」と「大阪の藪明山」は海外で人気を二分しました。
錦光山は1889年パリ万国博覧会では銀賞を受賞し、「SATSUMA」にとって大きな転換期と言われる1893年のシカゴ万国博覧会を境に積極的に意匠、技術革新に取り組みました。
小振りな器体の両面にお花見を楽しむ人たちの様子が描かれ、その周りに細緻な文様がちりばめられた美しい作品です。
<サイズ> 経10.4cm、高さ13.5cm
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