池田隆雄 朧銀 老松双鶴色絵象嵌片切彫花瓶

池田隆雄(いけだたかお) 朧銀(おぼろぎん) 老松双鶴色絵象嵌片切彫花瓶【共箱有り】でございます。
池田隆雄の祖父孝興は大月光興の門人、父は孝則、叔父孝寿は明治を代表する名工である加納夏雄の師です。
本名は佐七、はじめ隆則と名乗り、加納夏雄に師事し、明治2年に師の名から一字もらい隆雄に改めました。
池田隆雄は、師である加納夏雄が明治新貨幣の見本製作のため大阪造幣局に出仕する際、同行します。
1円銀貨幣の手本貨幣の「龍」は加納夏雄が、「菊桐」は池田隆雄が手がけています。
以後同局に40年奉職し、大正天皇即位の大礼記念章表面の種印製作なども担当しています。
大正10年には九等技手になりました。
大阪を拠点としていた池田隆雄は、山口丹金合名会社、刀装具収集家の光村利藻等からの製作依頼も受けていました。
池田隆雄の作品も国内最大級の刀装具コレクション(光村コレクション)に含まれています。
光村は収集した刀装具の桐箱を新調、共箱がある場合は仕立て直しし、調書とも言える作品名、製作時期、材質、技法、銘などを記す箱書きも当時の名工に依頼していたが、その多くを池田隆雄が担いました。
没年は、昭和8年12月、85歳でした。
銘は、隆雄、池田隆雄、一到斎隆雄、七十七翁隆雄、西樵子。
号は、一到斎、東雲居、西樵子。
本作品は亡くなる6年前に製作された作品になります。
朧銀とは別名を四分一(しぶいち)とも言い、銀と銅の合金です。
長寿の象徴である立派な松の大樹の傍らに二羽の鶴が羽ばたく様子を描いた吉祥モチーフの作品です。
師夏雄が得意とした難易度が高い片切彫りで写実的に老松を描き、双鶴には色金象嵌で彩りをあたえています。
明治、大正、昭和に活躍した名工が手がけた優美な名品です。
<サイズ>
15cm ×15cm
高さ 19.8cm












