圭山 薩摩錦手 花詰風俗図茶碗

圭山薩摩錦手花詰風俗図茶碗①

圭山(けいざん)薩摩錦手花詰風俗図茶碗でございます。

薩摩焼は本薩摩(鹿児島)、京薩摩(京都諸窯)が主流でしたが、開国後に博覧会への出品により人気を博し、海外との貿易が盛んに行われるようになってから東京・横浜・大阪・神戸などの産地でも製造されるようになっていきました。
薩摩焼は国内では産地で区別されましたが、海外ではひっくるめて「SATSUMA」と呼ばれ、その多くが輸出されました。
近年、貿易陶磁だった「SATSUMA」の里帰り品の銘款により上記以外の産地でも製造されていたことが分かってきましたが、圭山は産地未詳の銘となっています

本作品は器体表全体には色とりどりの花がうっとりとする程美しく描かれています。
外側のデザインだけでも十分に美しいですが、内側の縁には細緻な文様が、内側にも踊りを楽しむ人たちの様子が描かれた素敵な作品です。

<サイズ> 経12.2cm、高さ6cm