起立工商会社製 帝室技芸員鈴木長吉 象嵌花鳥図花瓶

起立工商会社(きりゅうこうしょうかいしゃ)製 帝室技芸員 鈴木長吉(すずきちょうきち) 象嵌 花鳥図花瓶でございます。
起立工商会社は明治時代初期に万国博覧会に出品された美術工芸品等を海外で販売するために設立された貿易会社です。
当時の日本政府と強く連携して、国内の優れた美術工芸品等をプロデュースし、海外博覧会を通じて海外に輸出しました。

鈴木長吉(1848年ー1919年)は現在の人間国宝に当たる帝室技芸員(鋳金家)に任命された優れた工芸家です。
1874年起立工商会社鋳造部監督、1876年から1882年起立工商会社工場長を務めていましたので、本作品はその時代に製作されたものと推察されます。
また、海外博覧会へ数々の出品、受賞歴があります。

花瓶全体を色金の高肉象嵌で芙蓉の花を華やかに彩り、アクセントに可愛らしい雀を一羽配しています。
鈴木長吉は重要文化財「十二の鷹」の作者であり、猛禽類の作品を得意としていましたので、観察眼を生かし雀の羽模様まで丁寧に彫りを施してあります。
花瓶の口部分と底部にも象嵌を施し、重厚感のある華やかな作品です。
底面には起立工商会社のマークと鈴木長吉の銘が入っています。

<サイズ> 
径 30.5cm
高さ 27.4cm