~明治工芸とは~

◆近代化に必要な外貨獲得のために製作された海外輸出向けの工芸品

1868年幕藩体制は崩壊し、明治政府が誕生しました。
明治政府は西洋諸国に対抗できる近代化を目指して、工業の機械化、鉄道網の整備等国力を高める殖産興業政策を推し進める為に外貨を必要としていました。


現代のような技術や工業製品がなかった日本は、外貨を獲得するために伝統的な工芸品を輸出の柱にせざるを得ず、武家社会の崩壊により巷に溢れていた将軍家や大名家お抱えとなっていた刀装金工師や蒔絵師等に輸出用工芸品の製作に当たらせました。

1873(明治6)年日本国として初めて参加した第一回ウィーン万博において、鎖国をしていた日本の金工をはじめとする工芸品は欧米人にはとても新鮮に写り、ジャポニズムという新語も生まれる程、大ブームとなりました。


明治工芸とはこの時代に製作された金工(きんこう・Metalwork)、彫刻(ちょうこく・Sculpture)、自在置物(じざいおきもの・Articulated Animals
)、七宝(しっぽう・Cloisonne Enamelware)、陶磁(とうじ・Porcelains and Ceramics)、堤物(さげもの・Ornaments)・漆器(しっき・Lacquer ware)といった工芸品のことを言います。


現代では再現が困難な作品が多く、“超絶技巧”と称される海外輸出向けの工芸品で
日本国内には数少ない希少な美術品です。

◆当店で取り扱いの明治工芸作品の一例

《 自在置物
Articulated Animals 》

《 金 工
Metalwork 》
四分一 高僧図香炉

《 七 宝
・Cloisonne Enamelware 》
三蝶図 四方花瓶 正面